お部屋をリフォームするにあたり、“見栄え”というのはとても重要です。リフォームの際、一番はじめに手を付けるのは面積の広い「床材」や「クロス(壁紙)」が多いのですが、それに加えて「建具」もお部屋のイメージを左右する重要な要素だということを、以前の記事『交換する?しない?「建具交換のタイミング」とその見極め方』でご紹介させていただきました。
今回は、「建具」以上に見落としやすい、リフォームをグレードアップさせるための3つの要素についてご紹介させていただきます。
■リフォームで見落としがちなポイントTOP3
これまで様々なお部屋のリフォームに携わってきた私の感覚的なものにはなりますが、「ここも変えたらもっと印象が良くなるのに」と感じる、見落としがちなリフォームポイントが3つあるのでご紹介します。
第1位 タオル掛け(洗面所)
第2位 ペーパーホルダー(トイレ)
第3位 カーテンフック(リビング)
いかがでしたでしょうか?
リフォームの際に「交換しているよ」という方はいらっしゃいますか?
これらの小物は特に壊れない限り、めったに交換されることはありません。ではなぜ、交換した方がいいのかを説明させていただきます。
■「古臭さ」にも注意が必要
上記のトップ3で紹介したものの素材は、一般的にプラスチック製のものが多く、新築時や交換してすぐは良いのですが、時間の経過と共に劣化し変色、耐久度も落ち、ひび割れしていきます。貸主の想いとしては、「使えるものは長く使い、なるべく費用を掛けたくない」というのが本音でしょう。実際のところ、築30年の賃貸マンションで、これらのパーツを新築時のまま使用しているケースも珍しくありません。
しかし、劣化を伴う「古臭さ」は、せっかくリフォームしたお部屋のいいイメージを損なうマイナスポイントとして目立ってしまい、違和感を与えてしまいます。まるでその一か所だけが、何十年も前にタイプスリップしたかのように・・・。
【Before】
【Aftter】
■リフォームで大切なのは「トータルコーディネイト」
リフォームをする際はどうしても大きなところに目が行きがちですが、今回ご紹介したような「小物」を新しくしたり、オシャレなものに変えるだけで、リフォームレベは格段に上がります。今まで様々なリフォームを手がけてきましたが、入居者が決まりやすいリフォームには、「トータルコーディネイト」が必須条件だと私は考えています。
賃貸物件のリフォームにおいて、内見時にお客様に気に入っていただけるお部屋を作ることが、私たち不動産会社の最大ミッションです。私は現在、ファミリー向けマンションで1年に5部屋単位でリノベーションを手がけています。現状を確認し、変えるべきポイントを自ら考え、部材の選定まで全てトータルで行っていますが、その際、古くなった小物があれば必ず手を加えるようにしています。やはり費用を掛けて行うからには、センスのいいお部屋を作り、お客様に喜ばれ、選ばれる部屋にしたいという想いがあるからです。
今後リフォームされる際は、ぜひインテリアアクセサリーにも目を向けてみてください。
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