日本人の出生数は年々減少し、令和3年の発表ではついに81万1604人と、過去最少を更新し続けています。
『今後の日本は、日本人の人口は減り、外国人の人口は増えていく。』
10年以上前から言われていたことですが、いよいよ現実味を帯びてきてるようにも感じます。
実際のところ、外国人人口は増えているのでしょうか。
そして、今後どの程度増えていくのでしょうか。
実際の数値から紐解いてみましょう。
■日本における「外国人人口」の推移
法務省「出入国在留管理庁」の発表によると、外国人人口は下記のように推移しています。
・2017年12月末集計⇒2,561,848人
・2018年12月末集計⇒2,731,093人 (前年対比+169,245人)
・2019年12月末集計⇒2,933,137人 (前年対比+202,044人)
・2020年12月末集計⇒2,887,116人 (前年対比 -46,021人)
・2021年12月末集計⇒2,760,635人 (前年対比-126,481人)
上記数値からもわかるように、2019年までは毎年増加し続けていましたが、2020年を境に減少に転じています。
この減少は新型コロナウイルスの感染拡大によって
①外国人の新規入国が規制されたこと
②多くの外国人が帰国したこと
この2つが大きな理由として考えられます。
1980年台から毎年増加し続けてきた外国人人口ですが、過去に減少に転じたことが3回あります。
1回目は、世界的な経済・金融危機であった「2008年リーマンショック後」、2回目は、未曾有の災害であった「2011年東日本大震災後」、そして3回目が今回の2020年に始まった「コロナ禍」による減少です。
■今後の外国人人口増加について
上述の通り、過去に数回、大幅に外国人人口が減少した年があったものの、その後は増加に転じ、過去最多を更新するペースに戻っています。
2021年から断続的に実施されてきた来日制限は、2022年3月に段階的に緩和され始め、来日する外国人は大幅に増加しました。
また、ワクチン接種が進んでいることや、重症者割合が減少してきている状況では、再び緊急事態宣言が発出される可能性や、外国人の来日を全面停止する可能性は低いと言えます。
このままいけば、2022年12月末の集計では前年対比で大幅に増加するであろうというのが私の個人的な予測です。
日本人の出生数は、年間おおよそ3~5万人のペースで減少していっています。
それを上回る数の外国人を受け入れなければ、必然的に日本の人口は減少していくでしょう。
外国人人口が増えていくことの是非について論じることは難しいですが、少なくとも現状の日本の政策を考えても、外国人を受け入れていくのは、もはや既定路線であると言えるのではないでしょうか。
■問われる日本の『外国人受け入れ体制』
ここまで書いてきた通り、今後外国人人口は再び増加に転じると予想しています。
今まで通りの増加ペースに戻ると仮定すれば、毎年15~20万人が増えていく見込みです。
日本政府は、2018年に新たな在留資格『特定技能』を新設し、5年間で35万人を受け入れていくという方針を示しました。
【5年間で35万人が部屋さがし!?】知っておくべき『特定技能外国人』とは
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しかしながら、まだまだ日本の住まいインフラは、外国人対応の体制が整っていないのが実状です。今後は、当社のような不動産管理会社はもちろん、オーナー様、自治体、省庁なども一体となって、住まいサービスの多言語化や、多様化をもっともっと積極的に進めていくべきではないでしょうか。
日本の不動産業界全体が、外国人受け入れに対して本格的に取り組み、協力し合うことで、外国人にとってさらに住みやすい日本を実現できると当社は考えています。
そして、それこそが当社が提供する外国人向け不動産仲介支援サービス『wagaya Japan』のゴールです。
ご所有物件の管理や入居者募集は、日本人だけでなく、外国人への仲介“も”可能な、日本エイジェントにお任せください。
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