空室清掃やリフォームができていないと、室内は埃だらけ、水回りや壁紙も汚れていたり・・・これでは、募集のための写真撮影ができないばかりか、仮に内見が決まったとしても、お客様をがっかりさせてしまうことは想像に難くありません。
これまで様々なリフォーム事例をご紹介してきましたが、繁忙期が終わった今、あえて原点に立ち返り、空室における清掃やリフォームの重要性についてお話させていただきます。
■部屋さがしはインターネットの時代
昨今、お部屋探しの手段は随分と変化し、いきなり不動産会社に飛び込みで来店されるお客様はごく少数となりました。まずは自宅のPCやスマホで条件検索、そこから候補となる物件を2~3件まで絞り込んだ段階で、内見希望の問い合わせが不動産会社に入ります。
問い合わせの段階で既に候補の物件が決まっており、そのまま内見や契約に繋がるケースも少なくありません。入居していただくためには、まずはインターネット上で選ばれる必要があります。競合物件と比較して、家賃は妥当か?人気設備は付いているか?掲載している写真は魅力的か?など、この機会に一度確認してみましょう。
■清掃・リフォームは「退去後すぐに」が基本
実際にお部屋を内見されたお客様から寄せられる声として意外と多いのが、「汚れていたので、本当に綺麗になるのか心配」「この部屋に入居するイメージが湧かない」「契約してもきちんと清掃してくれるのか心配」などといった不安の声です。
これらは退去後一度も清掃・リフォームをしていないお部屋に対してのもので、とりわけオーナー様ご自身でリフォームを手配されるケースにおいて多く、「申込みが入ったらリフォームする」というパターンのお部屋です。入居者が生活するイメージをしやすくするために、清掃・リフォームは退去後すぐに実施するようにしましょう。
※清掃前のお部屋 ↓
※清掃済のお部屋 ↓
■内見時、お客様から指摘の多いポイント
内見時、お客様から特に指摘されることが多いポイントは、「浴室排水溝の髪の毛」「ワックスのムラ」「洗浄便座のノズル汚れ」「換気扇からの異音」などです。お客様は意外と細かなところまでチェックされています。
1~3月の繁忙期などは、退去から内見までの時間が短く、清掃やリフォームが十分に行えないこともあります。しかし、それ以外の月であれば、内見前にきちんと清掃やリフォームを行うことは可能です。
清掃・リフォームをしていないために、目の前にある申込みをみすみす逃しているとしたら、あまりにも勿体ないのではないでしょうか?
部屋づくりのスピードが遅いと、急ぎ入居を希望されるお客様にご紹介できないなど、そのリスクは枚挙に暇がありません。早めの清掃・リフォームは、満室経営の最低条件といえるでしょう。
「空室はショールーム」と考えて、退去後は、ぜひ早めの清掃・リフォームをされることをお勧めいたします。
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