冬になり、空気が乾燥すると火災が発生しやすくなります。
万一、火災が発生した場合、オーナー様の資産や入居者様の生命を守るために重要な役目を果たすのが、消防設備です。消防設備点検は定期的に実施されていますか?
今回は、消防設備の中でも初期消火に有効な「消火器」の規格変更についてご紹介します。
■旧規格の消火器は設置できなくなりました
約11年前の2011年1月1日に「消火器の技術上の規格を定める規格省令改正」が執行され、消火器の規格が新規格に変更されました。旧規格の消火器から新規格の消火器へ移行するために設けられた猶予は10年間で、その期限が昨年末の2021年12月31日でした。つまり、2022年1月1日以降は旧規格の消火器は設置できなくなりました。ご所有物件の消火器の交換はお済みですか?
■旧規格の消火器を設置したままだとどうなる?
消火器の交換期限は昨年末だったにも関わらず、今年に入ってもまだ旧規格の消火器が設置されてる物件をたまに見かけます。もし、旧規格の消火器を設置したままだった場合、違反対象物となり、消防本部のホームページで公表されたり、罰則を受けたりするおそれもあります。まだ、旧規格の消火器を設置しているようでしたら、すみやかに新規格の消火器への取替をお願い致します。
■旧規格と新規格の見分け方
旧規格と新規格の消火器は、どのようにして見分けることができるのでしょうか?まずは製造年で見分けることができます。2010年以前のものは全て旧規格で、2012年以降のものは全て新規格です。2011年製造のものは新旧が混在していますが、消火器に記されたマークで見分けることができます。白・黄色・青の3つの円の中に、適応する火災について「普通火災用」「油火災用」「電気火災用」など、文字のみで表示されているのが「旧規格」。イラストで表示されているのが「新規格」です。
これからの季節は、空気の乾燥により火災のリスクが高まります。消火器や消防設備の点検・交換など、建物管理についてのお問い合わせは、日本エイジェント ビルマネジメント課までお気軽にご相談ください。
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