台風や集中豪雨など、天候による広域災害については人の力が及ばないこともありますが、事前の対策で被害を軽減することは可能です。
賃貸物件の入居者から入電のあったお困りごと発生内容を見直してみると、昨年の6月から10月にかけて増えているのは、集中豪雨や台風による「雨漏り」です。昨年同時期のデータを確認すると、「雨漏り」31件、「上階からの漏水」90件もありました。また「共用部関係」711件の中にも、雨漏りを起因とするブレーカー漏電による「断水」や「停電」でテレビが視聴出来なくなったなどの案件も多く含まれています。
外壁に亀裂があったり、コーキングが朽ちている場合は、原因箇所の補修工事をしていくしかありませんが、中には外壁には異常がないのに雨漏りがするといった場合もあります。実際にどのようなケースがあるのでしょうか?その事例と対策についてご紹介いたします。
【対策①】屋上や空室の排水口清掃
落ち葉やゴミ等が強風によって舞い上がり、排水口を塞いだり詰まったりすることでオーバーフローし、雨漏りとなってしまうケースがあります。突然の豪雨に備えて、日頃から屋上やベランダの排水口、雨樋が詰まらないよう、定期的に状態の確認や清掃をするようにしましょう。
【対策②】周辺の庭木の剪定
落ち葉が排水口に詰まり、雨漏りに発展するケースがあります。夏場は害虫発生の防止のため、また秋から冬にかけては落ち葉により詰まりを回避するために庭木がある場合には定期的に剪定するようにしましょう。
【対策③】雨水桝の定期的な清掃
半地下の駐車場がある物件などは、大雨により水没しかけることもあります。ほとんどの場合、グレーチング(金属製で格子状の側溝などの蓋)下の排水口にゴミや土埃などが詰まり、雨水が排水されず溜まってしまうケースです。駐車場、エントランス、エレベーターなどが路面より低い位置にある場合は定期的な桝の清掃が必要です。また、もしもの際に雨水の進入を防ぐために土嚢などの準備もしておくといいでしょう。
雨漏りは復旧工事に時間が掛かる場合も多く、その間に入居者の家財に被害が出てしまい、それが原因で退去へ繋がったケースもございます。マンションによって構造が違うため、上記以外にも物件によって対策は様々ですが、ご入居者様に長期に渡り、快適な生活をご提供するために、今一度現状の確認と対策をお願い致します。
雨漏り対策についてのご相談は、日本エイジェント えひめレスQセンター(TEL089-909-6735)にて承りますので、お気軽にご連絡ください。
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