日本エイジェント・東京事業部には、現在５つの部署があり、東京都内に「部屋物語」のブランド名で３店舗を展開しています。今回は、東京事業部を知っていただく第一弾として、「部屋物語」中野店をご紹介いたします。
「部屋物語」中野店は、２０１３年１１月に、日本エイジェント初の東京を拠点とした賃貸仲介ブランドの店舗として誕生しました。松山の賃貸仲介ブランド「お部屋さがし物語」のコンセプトを継承しつつ、名称を呼びやすく縮めたのが「部屋物語」です。
「東京進出のスタートがなぜ中野なのか？」とよく聞かれるのですが、中野に出店した理由は大きく以下の３点です。
■中野に出店した理由
①「検索数ランキング」を重視
東京では「住みたい街ランキング」というものが毎年発表されます。しかし、実際にそのエリアで多くの人がお部屋さがしをしているかというと、そうではありません。理想と現実は違います。実際に検索されている駅ランキングでは興味深いデータが取れました。それは、中野駅を含めた中央線沿線の各駅（高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪）がランキングTOP10以内にひしめき合っているのです。「理想は●●駅だけど、現実的には、中野が家賃と住環境のバランスが合っている」ということでしょう。
②中野という街が持つ将来性
数年前より、中野駅周辺の再開発が進んでいます。2013年当時、3大学（早稲田大学、明治大学、帝京平成大学）やキリンの本社が中野に移転。また新たな商業施設の建設など、中野の再開発により急激に昼間人口が増え、一時は「ランチ難民」が話題になったほどです。今後も、中野の再開発は進み、さらに街が元気になっていくことが予想できます。
③自分が住みたい街か？
最後は、自分が住みたいと思える街かどうかです。当時、出店場所のリサーチをしていて、さまざまな駅に降り立ち、その街の雰囲気や人を観察していました。中野駅に降り立った時に、私の生まれ育った愛媛県松山市にとても雰囲気が似ていると感じました。駅前にはアーケード商店街があり、若者や高齢の方が共生している光景を見て、ここなら自分も住んでみたいと感じたのです。
■出店後の大きな壁
実は中野店がオープンしてから、すぐに順風満帆なスタートがきれた訳ではありませんでした。
「お客様が来ない・・・」
それもそのはず。私たちが出店したのは駅前の一等地ではなく、中野駅から少し歩いたビルの7階。しかも、中野駅周辺には50を超える不動産会社がひしめき合っていたのです。愛媛ではロードサイドに大きな看板と広い駐車場のある店舗を構えているため、飛び込み客も多いのですが、東京の店舗環境は愛媛と全く違ったのです。私たちは、もう一度戦略を立て直し、自分たちの強みをどう出していくか、考え抜きました。
■地方出身者を応援する不動産会社
私たち自身、愛媛という地方から出てきて、土地勘も無いところからのスタートでした。だからこそ、地方から東京に出てきた人の気持ちが分かるものです。そこで生まれた部屋物語のコンセプトが、「地方出身者を応援する不動産会社」。さらに、そんな地方出身のお客様の新たな生活を支援するために、お客様同士をつなぐ入居者交流会「HEYAコミュ」の開催や実家への帰省時の交通費を一部負担する業界初のサービス「ふるさと帰省支援金サービス」など、新しいサービスを生み出していきました。
■弱みを強みに変える発想
行列のできる飲食店は、裏路地にあったりするものです。いわゆる「隠れ家的発想」。ここにヒントを得て、探してでも来たいお店を作るという考えにも至りました。そして、来店数が少ないことをあえて強みにし、「１日５組限定接客」としました。そして、徹底したおもてなしサービスの提供を行い、接客の質を他社ではやらないレベルまで高めたのです。
このように今までにない斬新な取り組みやサービスの提供を始めると、少しずつ人が集まりはじめ、口コミでさらにお客様が増えるようになってきました。そして、お客様から嬉しい言葉もたくさんいただけるようになりました。
「とても楽しい部屋探しでした。担当の方にも友達のように思ったことが何でも言えて、“不動産屋と客”ではなく、本当に友達として出会いたかったくらいです。素敵な方に出会えて本当に良かったなと思います。お部屋もとても気にいるところを見つけてもらえたし、部屋物語で本当に良かったと思いました。他の人にもおススメさせていただきます！」
東京に出店して5年。その5年間で少しずつ積み重ねてきた経験とお客様からいただいたありがたい言葉を励みに、これからも当社にしかできない不動産サービスの構築と提供をさらに積み重ねてまいります。
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